・博士後期課程


金 智子(Kim Zija)




 

・博士前期課程

 

厳 暁全(Yan Xiaoquan)


<学年>
博士前期課程2
 

<研究テーマ>

利他主義・思いやりの形成要因に関する日中の比較研究

  

<研究に関するコメント>

本研究では、日中両国における利他的行為の相違点が生じる原因を明らかにしたい。
また、中国には家族に対する利他的行為がある一方で、家族以外に対する利己的行為がある原因を明確にすることも目的とする。
進路については、日中両国の架け橋となる仕事をしたい。


<座右の銘>

機会是給有準備的人的
(チャンスは準備しておいた人のためだ)



峯 英一郎(Mine Eiichiro


<学年>
博士前期課程2年

<研究テーマ>
遣り甲斐や幸せを感じる職場づくりと経営者および社員が果たす役割

<業績>
峯英一郎,2009,「高度ICT人材育成に関する考察」『奈良産業大学紀要』25: 59-63.

<研究に関するコメント>
ますます競争の激化する市場経済を生き抜くことが必要な企業において遣り甲斐や幸せを感じる職場であるためには、
一体どうすればいいのであろうか。人生をの多くの質的、量的ウエート占める、「仕事」や「職場」において自らが
「遣り甲斐」や「幸せ」を感じるためには、経営者や社員自身がそういった環境を構築するために、どのような役割を
果たせばよいのであろうか。社会貢献する企業の経営者や社員の実態から、現代社会の重要テーマの糸口を見いだす研究に取り組みたい。

<連絡先>
mineあっとmics-japan.com
(あっとを@にかえてください)

<ブログ>
個人ブログ
http://minecchi7.blog108.fc2.com/
・IT社長ブログ
http://profile.ameba.jp/toprank-m/  





澤田 朋弥(Sawada Tomoya


<学年>
博士前期課程2年





朱 玉潔(Syu Gyokuketsu


<学年>
博士前期課程1年


<研究テーマ>
草の根市民団体から中国の市民社会へ
−学生ボランティア団体の事例を中心に−


<研究に関するコメント>
人間の自立と支えあいを実現するには、ソーシャル・キャピタルを上手く取り込む必要がある。草の根市民団体はソーシャル・キャピタルの向上とともに、市民社会づくりを促すことができると考える。
法律の整備とともに、市民意識も以前より一層強まってきた日本はプレ市民社会から脱却することに成功したと言える。そして草の根学生ボランティア団体は日本の市民社会にとってきわめて重要な役割を果たしたと思う。従って今後は学生を主体とし、学校を基盤としたボランティア団体が中国の市民社会でも幅広く活躍することになると考えている。     
学校という基盤から集められたソーシャル・キャピタルを将来の発展パターンへと提供できるように思う。さらに、被災から再生の一途を辿り続ける日本のボランティア団体の経験からも学ぶことができると考えている。

<連絡先>
christina.naturalあっとhotmail.com
(あっとを@にかえてください)

<好きな映画>
 「Pride and Prejudice」「Brave heart」


<好きな言葉>
「愛は寛容にして慈愛であり。愛は妬まず、愛は誇らず、驕らず、非礼を行わず、
己の利を求めず、憤らず、人の悪を想わず。」





伊藤 貴朗(Ito Takaaki


<学年>
博士前期課程1年

<研究テーマ>
新しい労働運動

<研究に関するコメント>
新しい労働運動とは、いわゆる企業別組合によって担われた従来の労働運動とは異なり、若者や女性、外国人労働者など、これまで労働組合に組織化されてこなかった人びとが一人でも入ることのできる個人加盟ユニオンのことをいいます。とくに若者の非正規雇用や貧困、居場所の問題に関心があり、このような組織の存在が現代日本の問題を解決する一つの糸口となるのではないか、と考えたことが研究をはじめたきっかけです。
卒業論文では、若者が中心となって京都・大阪を拠点に運動しているユニオンの実態を調査しました。したがって修士論文では、社会運動論の視点を用いて、そこで得られた知見をより深く分析できないかと考えています。

<連絡先>
i2taka25あっとyahoo.co.jp
(あっとを@にかえてください)

 

<好きな本>
真木悠介『気流の鳴る音』

<この研究室を選んだ理由>
問題関心や研究手法が稲場先生のされている研究に通じるものがあったことです。しかし何よりも、研究室を訪問して話をさせていただいたときに感じた先生の人柄で決めました。

<実際に研究室に入って>
本当にこの研究室を選択して正解だったと思っています。ゼミでは、現代社会の答えの出ない様々な問題について議論がなされることもよくありますが、自身の考えを臆することなく発言することができる、またそれを聞き入れてもらえる雰囲気がここにはあります。そういう意味で、自分の中にある漠然とした問題意識や思いを、時間をかけて話し合ったり自由に考えていったりしたい人にとって、この研究室はとても良い環境ではないでしょうか。

<研究室への進学を検討中の方へのメッセージ>
これは何事にも通じることですが、大学院生活が自分にとってより良いものとなるかどうか、それは研究室の雰囲気や教員との相性によって決まるといっても過言ではないと思います。とくに外部から入学を考えている人にとって、研究室の選択は非常に重要です(私自身も外部生です)。したがって、この研究室への進学を考えている方は、ぜひ一度ゼミに遊びにきていただければと思います。

<進路>
進学か就職か悩んでいるところですが、自分のビジョンを考えながらM1の後期授業開始までに決断しようと思っています。





・卒業された方々の情報

佐藤 貴宣(Sato Takanori)  


<学年>
単位取得満期退学

<研究テーマ>
障害児をめぐる教育現象の社会学的研究


<業績>

佐藤貴宣,2009A,「盲教育における組織フィールドの変容と特別支援教育」『年報人間科学』30: 1-17

佐藤貴宣,2009B,「戦後日本における盲教育の変容過程 — システム維持をめぐる言説構成に注目して」『関西教育学会研究紀要』9: 18-31.

佐藤貴宣,2009C,「教師役割の獲得と遂行 — 盲学校における教育実践の諸相」『関西教育学会年報』33: 101-104.

安岡愛理・佐藤貴宣・青木千帆子・松原崇・秋風千恵,2009,「<研究ノート>障害学の動向——“Disability & Society”を手がかりに——」『年報人間科学』30: 33-53.

佐藤貴宣,2010A,「職場実習をめぐる教師のストーリー — 盲学校におけるキャリア教育とその困難」『関西教育学会年報』34: 156-160

佐藤貴宣,2010B,「〈進路問題〉をめぐる教育経験のリアリティー — 盲学校教師のライフヒストリーを手がかりに」『解放社会学研究』23: 31-48

佐藤貴宣,2011,「盲学校における教育実践の規定構造 — キャリア教育をめぐる教師の語りを手がかりに」『年報人間科学』32: 39-55
松原崇・佐藤貴宣,2011,「障害疑似体験の再構成—疑似体験から協働体験へ」『ボランティア学研究』11: 85-98.


<研究に関するコメント>

 私の目下の関心は、“障害児をめぐる教育現象の社会学的研究”です。
社会学的な視座とアプローチに基づいて、障害児をめぐる教育現象・教育現実の構造や機能、意味やメカニズムを明らかにしていこうとしています。

 障害児に関する教育を対象として蓄積されてきた研究はその多くが医学や、リハビリテーション工学、
心理学の複合領域として構成される障害児教育学に由来する知識や理論を背景としてなされてきています。
それらはもっぱら、医療モデルやリハビリテーションパラダイムを基盤とし、治療教育的パースペクティブから、
身体的欠損ないしは異常としての「障害」の特性把握やその軽減・克服のための研究を志向してきました。

こうした性格を強くもつ障害児教育学の研究方針のもとでは、障害児の教育を制約あるいは可能とする社会的・歴史的・文化的な諸事象を
探究の対象として十全に位置づけることはできません。ですが、「障害」カテゴリーが近代社会の所産である以上、
障害児をめぐる教育現象・教育現実の記述や分析は、あくまでも社会的文脈との連関において遂行されなくてはならないはずです。

こうした問題意識から、私は社会学に固有の理論や方法論に依拠して、障害児教育の社会的意味を明らかにしていこうとしています。
その際、現象学的社会学・エスノメソドロジー・シンボリック相互作用論・構築主義・ゴフマン理論などを包括する、
いわゆる[意味の社会学]と総称される理論的・方法論的な枠組を準拠点としています。
つまり、特定の個人に内在する所与の実在として〈障害〉を理解するのでなく、
あくまでも言説を媒介とした諸成員間の社会的相互作用を通じてローカルな状況や文脈において、
その都度構成/達成されていく現象として[障害]を射程にしていくということです。

こうした理論的立場から、現在は、個々の学校現場が構成するローカルな日常世界とそこに展開する日常的諸実践がいかにして、
ある種の「障害」カテゴリーを産出していくのかを、特定の特別支援学校におけるフィールドワークを継続することで明らかにしようとしています。



<連絡先>
rinokataあっとs9.dion.ne.jp
(あっと を@にかえてください)

 

 

 

 

 

佃 あかさ(Tsukuda Akasa)


 <学年>
単位取得退学

<研究テーマ>
現代における神社の役割
 
<研究に関するコメント>
古来より日本人の信仰において不可欠であった神社だが、人々の結びつきが希薄化するなど、取り巻く環境は大きく変わっている。
そうした背景を踏まえ、現代において神社はどのような役割を担ってゆくのかについて検討したい。
修士で卒業し、文化財保全・周知に関わる仕事に就ければと考えている。
 
<好きな絵画>
「海辺の修道士」(C.D.Friedrich)
「百鬼夜行絵巻」(土佐光信,真珠庵蔵)
などなど…


 

 

細田 夢乃(Hosoda Yumeno)


<学年>
単位取得退学


<研究テーマ>
科学者集団と社会の関わり

<研究に関するコメント>

<研究に関するコメント>

科学の専門家集団と社会がどのような関係にあるのかについて研究しています。
市民との関係に注目して卒業論文を書いたので、修士論文ではもっと広い視点から研究したいです。
修士課程修了後は就職する予定なので、今年は就職のこともしっかり考えようと思います。


<好きな本>
荒川洋治『日記をつける』 

 

 



伊藤 祐(Ito Yu


<学年>

単位取得退学

<研究テーマ>
政治理論(コスモポリタニズム、シティズンシップ)、政治社会学(現代フランスの労働運動)


<研究テーマに関するコメント>
修士課程ではフランスの労働運動について勉強しました。
博士課程進学後は、ポスト国民国家の政治的共同体のあり方とはどういったものかという観点から、
シティズンシップ論の研究をしてきました。そこから一歩進めて、
いまはコスモポリタニズムについての博士論文を準備中です。


<好きなもの>
大学院に入学するまでは仏文科の学生でした。
いまでも小説と映画は好きで、時間はない・ッれど、次に何を読むか、どれを観るか、いろんな作品に目をつけています。




前田 雅司(Maeda Masaji


<学年>

単位取得退学


<研究テーマ>

現代思想(ポスト・モダニズム及びモダニティ研究)、メディア及び技術論


<業績>
・「近代(モダン)の構造と身体性—器官なき身体にみる内在的な生成性と変革性—」『年報人間科学 第25号(20043月)』
・「アメリカにおける日本のサブ・カルチャー受容について」(共著)『大阪大学21世紀COEプログラム/インターフェイスの人文学
     「イメージとしての<日本>」研究プロジェクト報告書(20043月)』
・「日本のサブ・カルチャーと物語性」日本マンガ学会『マンガ研究vol.720054月)』
・「アメリカの日本研究(ジャパノロジー)と他者としての日本」『大阪大学21世紀COEプログラム/インターフェイスの人文学
「イメージとしての<日本>05 海外における日本  のポピュラーカルチャー受容と日本研究の現在」(20061月)』
・「サブ・カルチャーの異質性とクール・ジャパンの実態」『大阪大学21世紀COEプログラム/インターフェイスの人文学
「イメージとしての<日本>」研究報告書(2007年1月)』
・「〈帝国〉とマルチチュードの政治学」『年報人間科学 第28号(20073月)』
・「近代の超克とポスト・モダンのパラドックス」『年報人間科学 第29号(第二分冊)(20083月)』
・「排除と包摂の生政治学—剥き出しの生の位相とその境界的潜在性—」『コンフリクトの人文学 第2号(2010年3月)』大阪大学出版会


<研究に関するコメント>

現在、博士論文作成中。現在の研究内容は、ミシェル・フーコーが位置付けた規律権力から生権力/生政治、
そしてジル・ドゥルーズが捉える環境監視型の管理社会への移行を、そこにヴァルター・ベンヤミンの神的暴力/神話的暴力、
ジョルジュ・アガンベンが見出した廃棄された生=剥き出しの生等を絡めて見直そうとするものです。


白石 真生(Shiraishi Masaki  


<学年>
博士後期課程
3


<研究テーマ>
ラテンアメリカにおけるハイブリッド性と近代


<学位論文>
「ハイブリディティとトランスナショナリティ
——ガルシア=カンクリーニの所説をてがかりに」、2004年、大阪大学大学院人間科学研究科修士論文

Positivism, Scientism, and Scientific Politics: From the Restored Republic to the End of the Porfiriato, 2008, Master Thesis in Latin American Studies, San Diego State University.


<論文>

「文化的シティズンシップと消費——ポストモダンにおける包摂と排除」、2006年、
  21世紀COEプログラム・トランスナショナリティ研究 『ポストナショナル・シティズンシップ』


<書評>

「グローバル化の時代における消費者と市民——N.ガルシア=カンクリーニの所説を中心に」、2004年、
COEプログラム・トランスナショナリティ研究『グローバル化と市民社会』


<研究に関するコメント>
近代という観念を、ラテンアメリカという場所から再考しようと試みている。
そこでは現実が近代化に抗い、純粋形ではなく、ハイブリッドな形で近代化が進んだからである。
そのような位置からとらえ直すことにより、近代の全く異なった可能性を描き出すことができると考えている。


<座右の銘>
ケセラセラ


<好きな本>
ドストエフスキー『地下室の手記』